アルツハイマー型認知症の原因物質の蓄積は発症の20年前から

 

MCI」という言葉を聞いたことがありますか?


MCI」はMild Cognitive Impairmentの頭文字をとったもので、
日本語では「軽度認知障害」です。

「軽度認知障害」は、認知障害はあるが日常生活は自立している状態で、
下図のように、
健康な状態と認知症の間=認知症になる前の段階です。
まだ健康な状態に戻れる可能性がある一方で、認知症になってしまうと
MCIや健康な状態に戻ることは難しいと考えられています。

数値としては、1年で
5〜10%の人が認知症に移行する一方で、16〜41%
人は健常な状態に戻ることが分かっています。
そのため、早期から認知症予防の対策を行なっていくことはとても重要です。
もし家族や周りの方にMCI(軽度認知障害)が疑われる方がいらっしゃる
のであれば、改善の可能性はありますので、少しでも早く専門医に相談する
ことをおすすめします。

 

 また、認知症の発症について、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
認知症の半数以上を占めているのはアルツハイマー型認知症ですが、
その
原因物質と考えられているアミロイドβは、発症の20年以上前から
脳に蓄積し始める
と考えられています。
この物質が出す毒素が神経細胞やシナプスを傷つけ脳が萎縮していくのだそうです。

 

がん細部も見つかる大きさになるまでには10〜20年程度かかると言われています。

生理機能が元気に働いていくれているうちは、もともと備わっている天然の

防御システムで脳や身体を守ってくれますが、それらの機能が低下すれば

認知症やがんを発症する可能性があるということです。

40代を超えていれば、既に何かしらの芽はあると考え生活習慣を見直すことは

とても重要です。

 

 

 次回は認知症予防の5本指「FIVE FINGER」について、どのようなことに

気をつけ何をしたら良いか、具体的にお伝えしていきます^^