何年か前から「線状降水帯」という言葉が聞かれるようになり、珍しい現象では
なくなりつつあります。豪雨が長時間続き、大きな被害を被るところも少なくありません。
また、直接の被害に留まらず、そこから波及する健康被害も含めれば、自然災害の影響は
計り知れないとあらためて感じています。
心身ともに元気であることは、賢明な判断、素早い行動ができるだけでなく、
その後の感染症や心身症などの罹患を予防したり回復を早めることにも繋がります。
元気でいるための生活習慣の見直しは日頃から行っていきたいですね。
さて、熱中症が心配な夏がやってきました。軽い脱水症状の段階では
喉の渇きなどを感じにくく、気づいたら熱中症になってしまっていることが
あります。
万が一倒れた時に周りに誰もいない場合、スマホまで手を伸ばすことが
できない、うまく番号を押せないなど、助けを呼ぶこともできずとても
危険な状態に陥ることがあります。
そうならないためにも、日頃からできる熱中症予防の中で今回は
「水分補給」にフォーカスして注意点をお伝えしたいと思います。
■正しい「水分補給」とは
アルコールやコーヒー、紅茶、ジュースなどの嗜好品はリフレッシュしたり
リラックスタイムには良いのですが、「水分補給」としては適さないことを
ご存知でしょうか。
×アルコール、コーヒー、紅茶、緑茶
アルコールやカフェインは利尿作用があり、飲んだ分以上の水分が尿として
排出されていまします。
×ジュース
甘いジュースには大量の糖分が含まれているため、糖分の過剰摂取になり、糖尿病などの生活習慣病の原因となります。それだけでなく、倦怠感、イライラ、切れやすくなる等の要因ともなりますので、注意が必要です。
△スポーツドリンク
運動や労働の前後、熱中症が心配される状況ではスポーツドリンクはおすすめですが、常習的な摂取はジュースの糖分と同様の理由でおすすめできません。
常日頃の水分補給は水やノンカフェインのお茶(麦茶やルイボスティなど)を、喉の渇きにかかわらず30〜60分に1度程度、定期的に摂るようにしましょう。身近に小さなお子さんや高齢者がいらっしゃる場合は特に定期的な接種を習慣づけていただくことをおすすめします。