運動不足で筋肉は"霜降り化"する

  この春から、愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターのお仕事を受託しています。

1年程前まで関わらせていただいていた認知症予防の研究が地域へ展開する段階となり、

再度関わらせていただけることになったのです^^

今回はマニュアルの作成やインストラクター育成のお話しもあり、いろいろ試行錯誤

しているところです。

 

みなさんは新しいことにチャンレンジする時、難しい場面ではどのように乗り越えますか?

難しかったり面倒に思えることを工夫して乗り越えることは脳にとても良い刺激になります。

脳もいつまでも若々しくいられると良いですね! 

 

 

 人間の筋肉も霜降り化するってご存知ですか?

以前から言われていることではありますが、コロナ禍で身体活動量が減り、

筋肉が霜降り化している人が増えているようです。あなたは大丈夫ですか?

 

 

■霜降り化のメカニズム

 筋細胞の周りには「サテライト細胞」が張り付くようについています。

この細胞は筋肉の動きによって役割を変える異色の細胞。トレーニング

することで筋肉となり太く強くしていく一方、脂肪細胞に変化することが

あるのです。

 

普段は脂肪に変換するスイッチは制御されているのですが、運動不足が続き

筋肉を動かさない状態が続くとスイッチオン!脂肪に変わっていきます。

筋肉の間に脂肪が入り込んでしまうため、霜降り状態になるというわけです。

 

 

 霜降り化が進むと筋力低下だけでなく「インスリン抵抗性」がみられる

ようになり、糖尿病のリスクが高まると言われています。

 

■霜降り化した筋肉を健康な筋肉へ

 筋肉に入り込む脂肪などのように、本来貯まるべきではない場所に蓄積する脂肪を

「異所性脂肪」といいます。

 

この異所性脂肪は溜まりやすいものですが、落ちやすくもあるもので、食事の管理

(カロリーと脂質・糖質の取りすぎは要注意)と運動や身体活動(日常生活内での活動量)

でコントロールすることができます。

 

 運動では、先号で紹介したタバタ式トレーニングはとても良いと思いますし、

1駅分歩いてみたり、階段を意識的に使うこともおすすめです。歩くなら、インターバル速歩

(3分ゆっくり歩き→3分早歩きを繰り返す)もぜひお試しください^^