[インタビュー]2019年2月5日(火)
スギヤス様との出会いは、2017年の企業展。元高浜工場 山崎工場長(現西尾工場長)がブースに立ち寄って
下さったところからご縁が始まりました。
偶然の出会いから2018年の1年間「健康経営」に取り組まれ、見事『健康経営優良法人2019』に認定されました。
取り組みとして実施されたのは、お昼休みの出張レッスン『ランチタイム・ウォーキング®』(3か月12回/6回
ずつ2工場で実施)。並行して就業後のダイエットプログラム(9か月18回)に取り組み、成果を出されました。
プログラム修了後2019年2月、ご参加くださった従業員のみなさま(4名)と、管理部 人事・総務グループの
桜井様、平賀様へ、カナンウォーク代表の伊藤がお話を伺いました。
====お話を伺った方====
・桜井浩徳 様 / 管理部 人事総務グループ
・平賀千晶 様 / 管理部 人事総務グループ
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― リクルート対策に、福利厚生の充実を考えていた
カナンウォーク代表 伊藤(以下、カナン):この度は私共のランチタイム・ウォーキングとダイエットプログラムを
導入してくださりありがとうございました。スギヤス様では、「健康経営とはなんぞや」というところから取り組みが
始まりトントントンっと進んで行ったのですが、ランチタイム・ウォーキングやダイエットプログラムを導入する以前、
従業員さんの健康面について課題になっていたことがあれば教えていただけたらと思います。
一昨年の秋に当時高浜工場長だった山崎さんがメッセナゴヤに来場され、カナンウォークのブースにも立ち寄ってくだ
さったのがご縁の始まりでした。後日ご挨拶に伺った時に平賀さんをご紹介くださり、社長さんと秘書のMさん、山崎さん
とお話させていただきました。
でも実は後から知ったのですけれど、平賀さんは私が訪問した目的も、健康経営についても全くご存じなくて、、、
平賀千晶 様(以下、平賀さん):そう、知らなくて、もともと山崎工場長からは社長にお客様があると聞いてはいたんです。いらっしゃった時にたまたま社長室に別件で話に行っていて、、、
桜井 様(以下、桜井さん):別件で行ったんだ。そうなんだ、呼ばれたんじゃないんだ。
平賀さん:そうなんです。呼ばれたんじゃなくて、たまたまいて、そこで「一緒に入る?」と声をかけてもらって。そのまま、何の話なんだろうと思いながら同席させてもらいました。
桜井さん:非常にタイミングが良かったね。
カナン:平賀さんは人事だったから、と言うのもあるんでしょうね、きっと。
平賀さん:そうですね。後々こういうことに取り組むとなった時にやるのが結局管理部の人事総務という部署になってくる
ので、そういうことを考えたらって山崎もきっと声をかけたてくれたんだと思うですけど、本当にたまたま偶然という。
一同:笑
桜井さん:さっきの質問の回答になるかどうかわからないけど、流れでいくとうちも福利厚生のメニューを増やしたいね
というのが管理部の中にあって、その中には教育だとか、例えば怪我した時の保障だとかいろんな福利厚生があるじゃ
ないですか。で、健康というのもそりゃあるよねと。だからそういう福利厚生のメニューを増やしたいというのが一つの
課題としてあったんだよね。その福利厚生を厚くすることによって、平賀の担当である人事、特にリクルートの関係、この
あたりにアピールできるというのが非常に大きいので、そう意味でもタイミングが良かったんじゃないかと思います。
そういう風に仕掛けられたのかもしれないけどね。
平賀さん:そうかもしれないけど、いろんな偶然が重なって多分こうやってやることになったかなと。
カナン:ちょうどタイミング的にも福利厚生のメニューを増やしたいとお考えだったのは、リクルートのことも踏まえて
というところが大きかったということでしょうか?
桜井さん:そうですね。
カナン:その中でも教育というのは研修ということですか?
― 若い社員の早期退職を減らしたい! 働き方改革にマッチする企業ならでは?の悩み
桜井さん:そうだね、研修などもそうですし、先ほどのリクルートの関係でいうと、ちょっと早期退職っていう問題も
あってね。その辺りも含めての対策として、福利厚生というところがクローズアップされていたということですね。
カナン:早期退職を減らしたいということですね。早期退職が多いと感じていらっしゃるのでしょうか?
桜井さん:いやいや、他社さんと比べるとうちは少ないんですよ。うちの場合は本当に長く勤めてくれるんです。
その中で一人二人が入って3年以内くらいで辞めるのって目立つんだよね。長く勤める社員が多い中でポンっと辞めら
れるのがやっぱり痛いというか、目立つというか。そういったところを防止したいという考えがありました。
カナン:3年4年で辞められる方々の退職理由はどのようなものなのでしょう?
桜井さん:多くはこの辺の企業の環境。例えばスギヤスの場合だと、残業も基本的にやらない、休日出勤なんてないっ
ていう会社なんですね。このあたりの他の企業さんというのは残業があって休日出勤もあって、給与面で言うとやはり
差がつくわけですよ。基本給なんかはほとんど変わらないだけどね。そうすると、3年目くらいの若い人だと給料比べ
合わすと「あれ?」って思うじゃないですか。そういうことがあって、まあ、なんていうのかな、会社を変わるという、
結局そういうきっかけだよね。
平賀さん:そうなんです。
カナン:そういう理由もあって、社員様に対する対応を厚くして行きたいということですね。
桜井さん:そう。だから給与面だけじゃなくて「従業員満足度はこんなところで上がってるんだよ」というのをアピール
したいっていうことで福利厚生を厚くしよう、ということが我々の課題としてあったということですよ。
カナン:残業も少なくて土日出勤が少なければ、その時間を有効に活用することでより豊かな生き方に繋がると考えます。
ただ、一方で若い方から見るとお金が欲しいと考えることもあるんですよね。
桜井さん:そうなんですよ。だから、今のね「働き方改革」で言うとうちは非常にマッチしとるわけですよ。
カナン:そうですよね。大変マッチしております。
一同:笑
桜井さん:なんだけども、結局まぁ最終的にお金というところに来るとね、若い子はそういう風に見るっていう
ところがあるんですよね。
カナン:そう考えてしまうこともありますよね。その解決策を考える中で従業員さんの健康ということを取り上げられた
ということですが、健康診断の結果などから御社の中ではこの辺がちょっと心配だな、ということはありましたか?例えば
「BMIが高い人が多いな」とか、「腰痛がある人が多いな」とか、何かそういうようなことを感じることはありましたか?
― 病気になってからのことは手厚くやってきた。これからは、ならないようにサポートしたい。
桜井さん:そういうのは具体的には聞いてないよね。
平賀さん:そうですね。正直なところ、そこまでの実際管理はできていませんでした。
桜井さん:これからなんですよ。産業医さんが変わったこともあって、安全衛生委員会の方でも産業医の指導を受けて
その辺りのところをちゃんとやっていきましょうと話が出てきているところなんです。
カナン:これまでいろいろな企業様でお話を伺って来た中で、例えばBMIが高い社員さんが30%くらいいて、それを
改善していきたい、というお話も多く伺ってきました。BMIが25を超えると脂質異常症や高血糖、高血圧などの生活習慣
病のリスクが2倍以上になると言われいます。さらには、例えば脳梗塞や糖尿病などを患われると、ご本人やご家族が
大変なことはもちろん、企業としてもいろいろと負担することになります。休職されている間はもちろん、復職されても
それまでのご本人の力が発揮できないことも少なくありません。それでも給料や保険料や休職中の手当てをしたりなど
いろいろありますよね。
桜井さん:そうなんですよ。
カナン:さらに、人を補充しなければいけないということも出てきますね。
桜井さん、平賀さん:そうなんですよね。
カナン:そういうことができるだけ起こらないように予防に取り組むということはすごく大事ですね。
― 生産性を維持するためにも健康というのは非常に大事
桜井さん:そこがポイントでね。今のスギヤスの場合は、福利厚生でやってきたのは、病気になっちゃった後のことはやってきたんですよ。保険を厚くしましょうとか、退職した後にも保障が付けられるようにしておきましょうとか、こんなようなことを充実させてきたんですね。でも、前の部分の予防策ができていなくて、後のことばっかり充実させても、そこの出費ばっかり増えちゃって、結果人も休んだり辞めてしまったりっていうところで、ここのところの負担が大きいですよね。
カナン:そうですよね。
桜井さん:だからここのところも、普通は生産性向上と言われているんですけれども、生産性を維持するためにもやはり健康というのは非常に大事だよねと。ここがキーポイントかなと思うんですよね。
カナン:ご病気になられた方の保障についてはどのようなことをされているのでしょうか?
桜井さん:そうですね。保管会社さんの保険で、本人が病気などで退職となった場合、退職から2年間、給与の60%を
その保険で賄いましょう、というようなものを掛けています。
カナン:在職中は健康保険の傷病手当がありますけれど、それ以外に、退職された後のサポートということですね。
桜井さん:そう、辞めた後ね。2年あれば、なんとか身体も治って復帰してもらえる可能性もありますよね。一旦会社を
辞めないといけないけど、そういうことも考えて、うちの会社に戻ってくるのか他の会社でまた働かれるのか、これは別
として、その2年間は何とか6割保障があれば、と考えて入っているんですよ。
カナン:それは社員さんにとってもありがたい福利厚生ですね。そして、そこも大事だけれども、やはり「病気になる前」
「ならないこと」を考えたいということですね。なられなければその方はそのまま元気に働いていただけるし、会社の
生産性は維持できるし、ということですね。
桜井さん:そうです。
カナン:詳しく教えてくださりありがとうございます。
― わかっていてもなかなか行動に移せない人たちに、気軽に、しかも無料で参加できるという魅力
カナン: ご挨拶に伺って間もなく、まずは管理職の皆様向けに「外見力」という内容で研修をさせていただきました。
その後社員の皆様の前でお話する機会をいただき、その時のアンケートで「やりたい」という声が多かったので実際に
させていただくという流れになりました。
ところが、アンケートでは100人以上の方がやりたいと興味を持ってくださいましたが、実際募集してみると「お昼休み
はちょっと」とか「夕方はなかなか」と色々あったと伺いました。「でもまずやってみよう!」と思われたのは、どの
ようなお考えからでしょうか?先ほどの「福利厚生を厚くしたくて健康のところがちょうどマッチしたから」というのが
答えになるかもしれませんけれど。何か他にありますか?
平賀:仕事はしてるけど、普段運動する機会がないという人は結構います。自分自身もそうですけど、どこかジムに行ってやろうかなとか、その気持ちはあっても気持ちだけで、なかなかそこまで行ってやろうと行動に移すことができないんですよね。その部分を社内でやったら、仕事が終わったらそのまま行けるわけだから、社員も参加しやすいんじゃないか。しかも会社が費用を負担をしてくれるっていうことが社員にとってプラスしかないんじゃないかなと思ったんです。みんなの意識が少しでも健康に行ってくれて、健康診断で良い結果を出したいとか単純に運動不足を解消したい、身体をちょっと動かしたいとか、そう言ったいろんな人たちがいる中で、ちょっとしたきっかけになればいいかなと考えました。
桜井さん:そうだよね。わざわざジムとか通うのってね、好きな人もいると思うんですよ。でもうちの社員だと、どちらかっていうと、そういうのあんまり積極的にしない人が多いんじゃないかなと思うんですよね。ちょっと違う話なんですけど、例えば、今年はインフルエンザの予防接種を福利厚生で半分出すよってやったんですよ。そうすると、やる人増えてくるんですよね。
平賀さん:集まりましたね。
カナン:会社にお医者様に来てもらったのですか?
桜井さん:そうです。最初はね、この月が良いとか個人の都合があるじゃない。だからそんなに集まらないのかなと思っ
たら、100人くらい集まったんだよね。
カナン:自分でわざわざ行くのは面倒だけど、会社でやってもらえるなら打とうかなということでしょうか。
しかも半額ですし。
― 三愛の精神<己を愛し、家庭を愛し、会社を愛す> 自分が健康であればこそ
桜井さん:そうそう。そういうものと同じ考え方で言えばね、会社で場所を提供して、なおかつ自己負担がないよって
言うと本当に社員にとっては良いことずくめだなと思うんですよね。Goを出した社長の頭の中には「三愛の精神」が
あったと思うんです。スギヤスには「己を愛し、家庭を愛し、会社を愛し」という「三愛の精神」のがあるんですけど、
最初が己なんですよ。
まず自分が健康でないといけない、というところがあるもんですから、その三愛の精神からして健康管理もその一つと
して非常に合っているんじゃないかなと思っとるんですけどね。
カナン:確かにそうですね。カナンウォークの考え方の中で「身体は私たちの夢を乗せて走る車」という理念があって、
何をするにもやはり健康というのものが大きなポイントであると考えています。例えばこうしてお話すること、朝起きて
食事をして歯を磨いてといった日常の当たり前のことから、会社で自分の力を発揮していくということ、人生の中でやり
たいことなど、やりたいことをやるためには自分が元気であることはすごく大事だと思うんです。
桜井さん:そうですね。
― 健康は最大の利他
カナン:それだけでなく、実は自分が元気なことは家族の安心安全だったり、家族が本当にやりたいことをやろうと
思った時に、心配を抱えながらそれができるかというとなかなか難しいと思うんですよ。だから自分の健康は家族の役に
も立つし、元気であることは会社の生産性を高めることに直結しますし、仲間たちで元気をやり取りして大きく大きく
成長していくということにもなると思うんですね。だから、健康であることって自分のためというよりは周りのためになる
ことですごく大事なことだなと考えています。そういうところがスギヤスさんの三愛の精神とリンクするのかなと、今の
お話をお伺いして思いました。
桜井さん:そうそう。だから、社長が山崎からの提案を受け止めたっていう1つとして、そういう考え方を持っているんじゃ
ないかなと思うんだよね。
カナン:良いお話をありがとうございます。自分を大事にするという捉え方には色々あると思いますけれど、それは自分
だけではなくて皆様のためにというところが共通していて嬉しく思いました。
桜井さん:そうだよね。だから会社としてはそのための場所を設けることが一つの今回のきっかけになったんじゃないかな
と考えています。
― 決め手は、相談のしやすさと継続したサポートがあること。「歩く」なら誰でもできる。
カナン:これも先ほどのお話の中にありそうですが(笑)、カナンウォークのサービスを選ばれたのはなぜですか?
一同:笑
カナン:他を知らなかったから、というのもありますね(笑)
平賀さん:もちろんそうですね(笑)先ほどから出ているように、正直なところ、健康づくりというところはあまり着目は
してなかったんですよね。なので、山崎が話を持ってきてくれたことがきっかけになってご縁ができて。
もちろんカナンさんの人柄というところも私はすごく感じていて、そういう先生だったら一緒にやってみたいなと思いまし
た。何回か面談してやり取りしていく中で先生との話だったり相談しやすさだったり、そう言ったところも結構重要だと
考えていています。先生のように柔らかくていつもニコニコ笑顔でいろんな人と気さくに話してくれる先生だったら、参加
する社員も相談しやすいだろうし、取り組んで行くとなると、サポートというところがすごく重要になってくるので、そう
いう意味でカナンウォークさんで取り組むのが一番いいのかな、と考えました。
カナン:ありがとうございます。
桜井さん:目的が明確だったということなのかもしれないね。さっき言ったスポーツクラブみたいにこれだけのメニューがあって、この中から選んでくださいね、じゃなくて、ピンポイントでまず「歩く」。健康っていう中でそれも「歩く」ということに着目して提案をされていたので我々もわかりやすかったし、これだったらできるよねって。いろんなものから選んだら多分「あの人はこれだし、この人はこれだし」みたいなことになってわけがわからなくなっちゃうので、一つ「歩く」というテーマでっていうのがわかりやすかったんじゃないかな。そんな気がするね。
カナン:最初の一歩は「何から始めようか」というところで迷われる企業様も多いと思います。そういう意味では、歩くというのは健康な方であれば誰でも毎日していること、というところで取り組みやすいですよね。
桜井さん:そうそう。みんな普通に歩いてるじゃないですか。でもこれがいいのか悪いのかなんて評価されたことないでしょ?自分もプログラムに出てみて歩いてみて、これでいいのか悪いのか?どうなの?って学んで。教えてもらうと少しずつ分かるようになっていって少しずつ矯正し始めて。でまた元に戻って修正して、の繰り返しだと思うんだよね。
やっぱり常日頃やっているところがテーマだったから、我々として入りやすかったのかなと、いう感じがするね。
― 社員の意識が変わり、参加していない人にまで変化が!
カナン:日々当たり前に行ってきたことは、繰り返し学んで練習する環境が大切ですね。
ランチタイム・ウォーキングやダイエットプログラム導入前後でどのような変化や効果を感じていらっしゃるでしょう
か。今回は桜井さん、平賀さんも参加してくださいましたが、どのような効果とか変化を感じていらっしゃいますか?
平賀さん:社員の意識は大分変わったんじゃないかなと、すごく感じます。
カナン:それはどのようなところで感じていらっしゃいますか?
平賀さん:社員の中には実際にプログラムに参加している人としていない人がいますよね。そこで話のネタじゃないです
けど、プログラムが始まったことがきっかけで、みんなもすごくダイエットや歩き方、立ち方に興味を持って「どういう
ことやってるの?」なんて言う会話が聞こえてくるんですよね。自分は参加してないんだけど、参加している人達にちょ
っと変化があったりするとみんなが興味を持つんです。湧いてくるっていうか。そういったところは社員同士のコミュニ
ケーションを見ていてすごく感じるし、それをきっかけに自分で運動を始めたり、スポーツクラブなどに通い始めたって、
そういう会話を聞いたりすると、やっぱり健康というところに意識が高くなっていることをすごく感じて、導入してよかっ
たと思います。
カナン:参加した方の変化が周りに少しずつ影響をもたらして、波及効果があった、ということですね。
桜井さん:教えてもらったことで「今も続けてるよ」とか聞いたことある?
平賀さん:ありますあります!
桜井さん:やっぱりそうだよね。例えば僕は足の指のグーチョキパー。これお風呂で毎日やっとるんですよ。何の効果が
あるんだったっけな、とか考えながらずっと(笑)
カナン:あれは足のアーチを再形成するのにすごく大事なんです。
桜井さん:そうだよね、教えてもらったね(笑)。だから、10回くらいやればいいのかな〜、と言いながらやってるんだけど、
他の人もやってるんだ。続けてるんだね。
― 思い出すから継続できる。社内のコミュニケーションも活発に!
平賀さん:やってます。私自身も、ずっと意識しているわけではないんですけど、ふとしたところで「あ、そういえば」
って。例えば歯磨きしてる時とか、鏡の前に立ったりした時にパッと見て「そういえばちょっと姿勢悪いな」っていう
意識が持てるようになりましたよ。今までは当たり前に鏡の前に立って普通に歯を磨いてってやってたけど、自分が実際
に参加して、それがきっかけでふとした時に「あ!」っていう、意識が変わったことはすごく感じています。歩き方も
「こういうこと習ったよね」とか、そういう会話は社員同士で話していて出てくるんですよね。「あの時こういうこと
言ってたよね」とか。そういうのはすごく聞きます。
カナン:よかったです。さき程も(プログラムに参加してくださった)みなさんが入れ替わり出てきていろいろお話して
くださって、なんて嬉しいんだろうと(笑)
桜井さん、平賀さん:笑
桜井さん:みんな日頃やっているのかな?というのを思っていたけど、やっぱり意識してるんだな。
カナン:さっきもYさんとかNさんとかSさんもキープしてますっておっしゃってくださっていて。
桜井さん:本当?Nさん、劣等生なんじゃないの?
平賀さん:だいぶ痩せましたよ。
カナン:ダイエットプログラムで5キロ以上は痩せていてベルトも何センチが減っていて、そこからキープされていらっ
しゃるそうです。
桜井さん:それじゃあ効果あったんだね(笑)
平賀さん:ありましたよ!
カナン:関わらせていただいている間には体重や腹囲が減っていくんですけど、その後の維持が一番大事なんですよね。
維持するのにどうするかというところをいろいろ検討しています。今回ダイエットプログラムが9か月と長かったので、
もう少し短いスパンで効果が出るようにしていきたいと考えています。それには、レッスン以外の日々の中でどう関わり
を継続していくかというところがポイントだと思います。終わった後の維持に繋がるように。今回お話を伺えた方は維持
はされているということでしたが、そこのところを強化していく必要があるなと考えています。
― 健康診断で結果が出ているし、社員間で前向きな健康の話題が増えた!
カナン:今お話しくださったことも含まれると思いますが、導入してのご感想をお聞かせください。
平賀さん:健康診断の結果が数字で出ているので、本当にそれはもう良かったと思います。
桜井さん:病気の話ってよくするじゃない。例えば「病気になっちゃうとやだよね」とか「だんだん歳くってくるとなっちゃうよね」とか。でもそうじゃなくて、プロフラムを導入してから、出た人とその周辺の人に、逆に前向きな健康っていう話題が増えたっていうのはプラスじゃないかなと思うんですよ。
カナン:ありがとうございます。解決策がないままに危機感ばかり募らせるのはマイナスにしかならないけれど、危機感を持ちつつ、じゃあどうしたら良いかという解決策を考えられるのは大事ですね。
桜井さん:そういう会話が出るようになったことは評価できるんじゃないかなと思います。
― 【健康経営優良法人2019】取得!
今後もヘルスリテラシーの向上と具体的な取り組みを続けたい
カナン:ありがとうございます。
それでは、今後社員の皆様の健康づくりについてどのようなことに取り組みたいとお考えでいらっしゃいますか?
これはカナンウォークに限らず、いろいろなサービスがあると思いますので、例えばどんなことに取り組みたいなと
考えていらっしゃるか、よろしければ教えて下さい。
桜井さん:具体的に今これに取り組もうというのはないんですけども、健康管理や健康増進というか、健康に関する
意識の向上。これはしていかなければいけないなと思っています。最初の方に言いましたけれど、安全衛生管理の面
でも、今そうしたところが意識されてきて、産業医さんからも実際に健診の結果で悪い人は面談させてくださいと申し
出をされています。今まではそういうことがなかったんですよ。そういう動きもあるもんですから、そういったものに
対して何か形になるものをこれからやっていかないといけないなと考えています。だから、そういうことで改善の仕組み
ですね。面談だけやっていてもしょうがないからね。
カナン:具体的な取り組みですね。
最初にお話があったように、2017年末から2018年度は健康経営を計画的に進めたというよりは、偶然の出会いから急遽
進めて行かれたというのが流れでしたが、それによって【健康経営優良法人2018】にチャレンジされ認定されました。
本当におめでとうございます!とはいえ、全ての社員さんが「うちこれやってるよね」って思えているかというと多分
そうではなくて、「え、こんなことやってるの?知らなかった」っていう人もいらっしゃると思うんです。
それが誰に聞いても「うちこういうことやってるんだよね!」って、皆さんに知っていただくことも大事だと思います。
桜井さん:そうだね。
カナン:浸透させるとか、意識の向上というところには一つ、取り組みを広く知ってもらうことは大事だと思います。
桜井さん、平賀さん:そうだよね。
カナン:例えば先日ご提案させていただいた体力測定や歩行年齢測定のように全社員さんで毎年実施して変化を確認して
いくものであったり、社内報などで健康コラムを掲載するとか、掲示板やお手洗いの個室のミニポスターとか、「あそこ
でも見たよね」「ここでも見たよね」っていう状況を作っていくことが周知には大事だと思います。
桜井さん:過去はね、お昼の休みにソフトボールやったりいろんな事をグラウンドでやってたんですよ。そういうのも一つ
の健康増進になっていたと思うんだけど、今は怪我だとかを心配するんですよね。怪我しないとか無理にしないもので何か
いいものない?って。その一つとしては歩くっていうことがあったり、他にもいろんな運動のメニューだったり、食事に
関しても考えられると思うし、そういうものを年間の取り組みとして入れて、この時期は歩く、この時期は食べ物やりま
しょうとか、そういう風にできてもいいのかなと。
カナン:食事はやはり欠かせないと思いますし、眠るということに関しても生きて行く中で一番基本的なところなので、
その辺りの取り組みを取り入れて行かれるといいかもしれませんね。
桜井さん:そうそう。そうすると、これ出ようって出てみて、そのうちだんだんこっちも出てみようって広がる可能性が
ありますよね。
― どのように結果を打ち出し、全社的な取り組みへ成長させていくか
カナン: この業務を1年やっていらっしゃって、どのようにやっていくか手探りだったと思います。また、どうやって
社員さんを巻き込んでいくかなどいろいろお悩みがあったのではないかと思うのですが、この1年健康経営が視野に
入って動いてみて、困ったこと悩んだことなどはありますか?
平賀さん:そうですね。参加する人が決まってきてしまっていたので、それ以上どうやって人を増やしていこうかという
ところはすごく悩みました。今回ダイエットプログラムとランチタイムと2つやりましたけど、特にダイエットプログラム
の方は期間が長かったので、継続的に参加してもらうにはどうしたらよかったかなというところは悩みました。
カナン:後半は展示会の出展が続いて、そこに関わる方々のお休みが続きましたね。
平賀さん:そうなんです。
カナン:時期を考えることもそうですけれど、プログラムを短くても効果があるようにアレンジしていく必要を感じました。
例えば3か月集中でやって、3か月後にフォローアップするとか、日常のフォローなど、今後引き続き改善して参ります。
平賀さん:お願いします。
桜井さん:ちょっと視点を変えて担当者のベースからいうと、この取り組みをもっと会社的に盛り上げさせたい。
今回社長が「よし!」と言ってくれてやってくれたんだけれども、全社的な取り組みとして成り立っていたかというと
そうでもないんですよ。そこのところをどうやって盛り上げていくのか。会社として「これは必要なんだよ」っていう
ことを打ち出してもらえるか、そういう提案ができるようにしていかなければいけないのかなと思っています。そこが
「結果」でしょうね。結果がついてこないと会社って評価できないものですから、その結果って何を求めるのかなって
いうところなんですよね。「健康診断の結果が良くなったね」って、これはもう明らかですよね。そしてもう一つ我々
管理部で安全衛生面からいうと、健診で要検査となって二次検査を受けないといけない人がいるんですね。でも受けて
いるパーセンテージはまだまだそんなに高くないんです。そういうところも健康意識が高まれば二次健診に行く人が増
えるんじゃないかと。こういうのも相乗効果も含め、何か結果に結びつくように持っていけるような仕組みを考えない
といけないですし、提案してもらえるとありがたいなと思いますね。
― 社員のコミュニケーションの場としての導入もオススメ!
カナン:ありがとうございます。それでは最後に、導入を検討されている企業様へ、メッセージをお願いします。
平賀さん:導入したことによって社員の健康意識を変えていくというところと、社員同士のコミュニケーションがすごく
広がったことに価値を感じています。プログラムに参加することでいろんな部署の社員が集まったので、普段なかなか
接点がない社員同士が一つのグループになって取り組むというのはすごくいいな思います。なので、健康づくりというのは
もちろんですが、会社全体のコミュニケーションをとる場という視点でもオススメです。
桜井さん:それには賛成だね。今は昔のようにノミニケーションっていう時代じゃないんで。これまたハラスメントって言われちゃうし(笑)。そういう意味ではこういうコミュニケーションの取り方って健全なんですよね。で、みんな目的も決まってるんでそこの話題に集中出来る。だからそういう意味では、導入を考えているところはコミュニケーションっていうテーマでもいいのかもしれませんね。
カナン:ありがとうございました!
まだコメントはありません。